■Void Moon
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【Void Moon】を
購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: コナリーの幅広い芸風が判る作品 スタンドアローン作品とされるが、 例によってボッシュシリーズのキャラが出てくるので、 ボッシュシリーズと同じ世界です。 女主人公のノワールである。 コナリー作品で一番出来が悪いせいか、絶版になっているが、 コナリーとしてはレベルが低いというだけで、 普通の小説としては水準作以上である。 女泥棒が主人公なので、 セクースシーンが無いのを私は高く評価する。 サスペンスとして時間の制限があり、 のんびり恋なんかしてる暇はない設定はgoodである。 ラストのアクションも銃撃戦になったら負けだと、 女主人公が自覚していて頭脳戦を仕掛けるのも水準以上。 惜しむらくは偶然の要素が入ったことであるが、 この作品は偶然の一致、共時性をテーマにしてるみたいで、 ワザとか? コナリーファンならもちろん読むべき一冊ではある。 看板作品のボッシュシリーズそのものが今一の人はもちろん読まなくていいです。 コナリー初の女性主人公・キャシーの波乱に満ちた活躍 マイクル・コナリーが、<ハリー・ボッシュ・サーガ>シリーズ6作目の『エンジェルズ・フライト』と7作目の『夜より暗き闇』をはさんで’00年に書いたノン・シリーズ作品。 本書では、刑務所を仮釈放中の元窃盗犯、キャシー・ブラックが主人公として活躍するのだが、女性主人公というのは、コナリーの作品では初めての試みである。 また、訳者もいつもの古沢嘉通でなく、(今までのところ、コナリーの長編小説では唯一)本書に限っては木村二郎が訳していることからも、シリーズ、ノン・シリーズを問わず、他のコナリー作品とは、読んでいてずいぶん感じが違う。 キャシーは、ある目的のために昔の仲間レオに‘仕事’を紹介してもらう。彼女はラス・ヴェガスのカジノホテルで、持ち前の度胸と水際立った手際を発揮、見事に大金を手に入れる。しかしその金はマフィアがらみのヤバい代物だった。かくして彼女は、上巻第2章から登場する、表向きは私立探偵、実はカジノ支配人に雇われた‘用心棒兼殺し屋’カーチの執拗な追跡を受ける。キャシーの関係する何人もの命が奪われ、ついに魔手は彼女の最愛の人物に向けられる。そしてキャシーの、命を賭けたカーチとの最後の闘いが始まる・・・。 カーチが、人の命をなんとも思わない、血も涙もない冷血漢であるだけに、読者は一層キャシーを応援するのに力がはいる。 ともあれ、今回コナリーは、ハリー・ボッシュという大きなシリーズの存在をひとまず横に置いといて、自由に新境地に意欲的にチャレンジしたのではないかと思う。 感情を削ぎ落としたサスペンス 過去に男性作家の手による女性を主人公にしたノベルを読んでいて違和感を覚えたことが何度かあり、「えっ、女性ならこんな場面でそんな行動はとらないんじゃないかな」とか「それって随分と男性的思考じゃないか」と、作者に向かって問質したくなったことがあります。Connellyのこの作品は、その意味で立派な成功を収めていると言って良いでしょう。違和感がありません。それは取りも直さずConnellyが感情を削ぎ落とした文章を得意とし、Cassie という、その体内に『outlaw juice』が熱く駆け巡っている女性を主人公に据えたからでしょう。以前に読んだConnelly作品もそうでしたが、彼は作中にmental面を伝える単語はほとんど使用しません。但し感覚を伝える単語は頻繁に顔を出します。Cassieと対峙するKarchに至っては実に淡々とした筆致で描写を進め、結果としてKoontzノベルに登場するサイコパスなど比較にもならないincongruous,gruesome,といった雰囲気を醸し出しています。障害になる相手には、実に無造作にSig9ミリを発射する男。しかし彼の行為は常にkillではなく、take care ofなのです。 さて作品は力強く読み手をぐいぐい引っ張って行きますが、相変わらず作中に幾つか展開に強引過ぎる点、ちょっと無理があるなと思わせる点がありました。ストーリー全体としては実に緊張感に満ちていてサスペンスノベルとしては一級品ですが、ミステリーとしての要素に目を向けると、大凡先の読める展開で終始し、読途中で予想した通りに終結したため幾分物足りなさを感じました。 犯罪小説 仮釈放中のキャッシーは、刑務所の中で生んで養親と暮らしている5才の娘が遠くへ引っ越すことになったことを知って、娘と一緒に暮らしたいと考え、大金を手に入れようと、昔の知り合いに仕事の斡旋を頼んだ。 カジノで稼いだ男の部屋に、深夜、忍び込み金庫を開けると僅かな金しか入っていない。男が持ち歩いていた鞄の中に入っていると考え、鞄を探し出すが…。 6年前に捕まったときのことと奇妙に絡みながら、話はどんどんと展開します。 読みやすく面白いのですが、最後の謎解きの部分が今一つスッキリしませんでした。 Cassieの幸せはどこにある? Cassieは、ホテルから大金を盗み出す。 不吉なことが起こるから、void moon の時間を避けて盗みを実行するよう助言されたが、void moon を避けられず… 大金を取り返そうとする無慈悲な男が、またたく間にCassieに迫る。どうするCassie? 最初はやや単調な気もしましたが、3分の2を過ぎたあたりから佳境に入ります。それからは、読むのをやめられません。 思いがけない展開、スリリングな展開。社会復帰後地道に働いていたCassieの盗みを再開したことに隠されていた深い意味。そして、終章へ。 難度の高い単語をあまり使っておらず、文も短め。侵入方法などについての細かい描写を理解するのに時間がかかりましたが、総じて、わかりやすい英語と思います。 |
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