■モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: あまりに偏った意見 野口氏の著作は読みやすいことでは天下一品である。比喩は巧みだし、文章は流暢である。しかし読者としては、講談の歯ごたえのよさを求めているのではない。その理論の内容の高さを期待しているのである。その高さを証明するには、一つは論理の精緻さとバックデータの豊かさと適切さである。この点については、わずかの事例やトピックをH引用しているに過ぎない。もう一点はその論説が具体的な検証に耐えられるかということである。氏の言い分を要約すると、第二次産業はすでに命脈が尽きたので、次世代型の産業すなわち金融やITに向かえということであろう。さて、ここでサブプライム問題から派生して、金融危機が到来した。猫も杓子も金融ビジネスと叫んできたのに、この事態をどう説明するか。大いに傾聴したい。 ないものを見る力 この本が初めて読む野口氏の著書でしたが、大変興味深く読むことができました。 小泉政権、ライブドア事件、村上ファンド事件、いろいろな事件をわかりやすく、理論的に説いています。 著書の中で、野口氏は「ある」ものより「ない」ものに気づけということを書かれており、自分がマスコミの一面的な報道を鵜呑みにし、ないものに気づく能力を失っていることに気づかせてくれました。 ただ、P170の「3 人々が土地を買う理由は政府への不信」で、地価が上昇したのは不動産ファンドが活発に取引を行っていたからだと思いますが・・・ 日本経済界へのカンフル剤となるか? 週刊ダイヤモンドの連載コラムを加筆しまとめたものが本書だ。 筆者の知り得る限りだが、著者ほど実直で過激な論客はいないとおもう。 筆者の思うところだが、著者が言うところの「モノづくり幻想」を抱いている製造業とは松下(パナソニック)を代表とする「水道哲学」を未だに信仰している企業、それら大手企業への警鐘ではないかとおもう。具体的な固有名詞を使うことで連載中止が懸念されるためにそれらを伏せているのだろう。 現実に製造業が陥っているコスト対策を雇用問題(労働者と社会保障含む行政など社会全体のインフラ)や政治問題(金融政策、税制、規制緩和)と深く結びつけて批判している。 中でも「現状維持が目的」と化したような官僚主義的な民間企業のイノベーションへの取り組みなど、思わず苦笑するしかない洞察力には屈服するしかない。 実名報道(批判)の旗手が佐高信なら匿名報道(批判)の旗手は野口悠紀雄ではなかろうか。 どこかで読んだような・・・ 金融業でのイギリスとの比較、遅れたIT化、非英語圏の不利さ、利益にならないコモディティ生産、外資に対する拒否意識等々、既にどこかで読んだような内容が続く。たった2つの事例から効率的市場仮説を「証明」したとする内容には失笑。書名の「モノづくり幻想」とは結局なんなのかも伝わりにくい。 全体として「人」や「文化」に対する洞察が乏しく、従来からそこここで見られる主張を寄せ集めた雑談集のような印象。興味深い内容も含まれるが、書籍としてのまとまり、完成度が低い。 日本経済の構造改革は難しい。自分の構造改革を先にするしかない。 ○読み始めたきっかけ 野口先生の著作は、「超」整理法から読んでおり、今回も早速購入しました。 本の内容の正確さと実践的な手法や経済学に準拠した今の経済状況についての 考察があり、信頼できる経済学者の一人です。 ○心に残る言葉 p.23 イギリスは製造業から金融業へシフトをして、長期的な経済成長を達成している。 p.48 日本の食料自給率は低いが、農業に適した土地ではない以上、他国から 購入した方がコストが抑えられる。また、世界調達をすることによって、豊作・ 凶作・病気などのリスクを逓減できる。調達国との交戦状態は今後考えられず、 またその調達国の農家もビジネスで穀物輸出をしており、日本に輸出できない となると、国家が買い入れをするしかない。そのような状態も想定できず、食 料については世界調達が望ましい(野口氏の以前からの主張)。 p.86 日本経済の現状は、部屋の温度が急に下がった(景気が悪くなった)ので、 持病が悪化した。手術(構造改革)しないと治らない。しかし、手術をすると宣 言したものの、痛み止めを与え続けてきた(国債発行・公共投資)。そのうち部 屋の温度が元に戻った(円安・中国特需)ので痛みが止まった。したがって、今 後も手術が行われることはないだろう。 →非常に分かりやすいたとえである。鉄鋼・商社・自動車などの産業は20世 紀の産業であり、21世紀のリーディング産業は金融やITであるというのが、野 口氏の主張。 ○どんな人に読んでもらいたいか。 経済学を学んでいる学生にお勧め。また、今の日本経済の現状と問題点を知る 上でお勧めです。 |
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