■「におい」と「香り」の正体 (プレイブックスインテリジェンス)
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: 嗅覚の研究の最前線と、「におい」「香り」に関する豊富なエピソード 嗅覚の研究は五感の中でも最も遅れているそうだ。なぜなら数値化が難しく、さらににおいの実験をすると実験室ににおいが残って大変だからだ。 それでもかなりの事がわかってきているようである。例えばにおいと物質の関係である。例えば加齢臭、すなわち年をとるにつれて匂ってくる体臭、いわゆるオヤジ臭さの主成分は「ノネナール」という物質である。桃は「蟻酸エチル」、梨は「蟻酸イノアミル」、バナナは「アミルアセテート」である。 動物の嗅覚についての話題も詳しい。犬はもとより、象、ウナギ、魚のカマスの話もある。犬の嗅覚の研究はいろいろされており、例えば犬のにおいの記憶は約5ヶ月続くとのこと。麻薬検知器なる器械ができても犬の能力には遠く及ばないそうである。人間の嗅覚も捨てたものではなく、約4万種類を嗅ぎ分ける事が出来るそうだ。 そのほか、痩せる効果のある香り、ワインの香りなど話題が豊富である。環境庁が選んだ日本の「かおり100選」の一覧もある。 嗅覚研究のチャレンジャー、いでよ! 著者は生理学者で、犬の嗅覚に関する実験の話もあるが、広く匂い、香りに関するさまざまな話題を取り上げる。如何せん、視覚など他の感覚に比べて嗅覚について分かっていることが少すぎ、まったく未開拓の分野であることがよくわかる。匂いの「分子形状説」と「振動説」についてすらまだ決着がついておらず、ブレイクスルーのない限り、匂いのデジタル化への道は遠い。今、このような本を書こうとすれば半分は「雑学」的なものにならざるをえないのだろう。 困難極める嗅覚の研究、それでもやっぱり面白い 実生活において臭いに関わる問題は実に多いけれど五感のなかで味覚と共に最も研究が遅れているものの一つです。これらの感覚は個人個人の育った社会環境によりその受ける不快感あるいは快感が大きく異なるため他の感覚と異なり、研究対象としては面白いけれど、客観的に捕らえようとすると極めて難しくなってしまうのです。 私も昔、臭い振動説が脚光を帯びていた時代、ニオイセンサーなるものが開発され多くの人々に注目されていたのを記憶しています。が、それ以降、臭いの問題はどうなったのか?と、ちょっと感心があったので読んでみました。 本書の前半、臭いを感じる仕組みについて書かれてあり、その伝達経路が他の感覚と異なっている部分が興味深かったです。また、後半第4章以降の話しは「へー」というような話題が満載で大変興味深くかつ面白い内容でした。ここらへんの話は雑学として記憶に留めておくと話題に事欠かないと思います。 結局のところ臭いに関する研究は、今後とも困難極める人類の永遠のテーマであり続けるということなのでしょうか。 |
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