■バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: シドニー・パジットのオリジナルの挿絵は素晴らしいな ホームズものはイギリスの国民文学であるという視点を教えてもらっていたばかりだったので、改めてそうした目で読んでみましたが、当時のロンドンでの生活の様子が、これほど活き活きと、しかも魅力的に描かれている作品というのは、やっぱりないんだろうな、と思いました。当時すでに独身の男が孤独ながらも、自分の好きなことをやりながら、自分のスタイルを貫いて生きていくということがロンドンでは可能だったんだな、と。 『一六世紀世紀文化革命 1』山本義隆では、外科医が内科医から奴隷のように扱われていたというか、床屋さんのアルバイトというか、内科医の手下みたいな職人として見られていたという指摘に驚いたのですが、『バスカヴィル家の犬』でも、ホームズに事件を依頼しにきたモーティマー医師が《「ドクターはよしてください。ミスターで十分です。一介の王立外科医会会員というだのことなんですから」》(pp.19-20)と謙遜するあたりは、「おお!19世紀末から20世紀に入ってからも、まだそんな感じが残っていたのか!」と驚きました。しかも、訳注で《怪我の治療やかんたんな手術を業務の中心とする外科医は、患者の診断と薬を処方する内科医よりも低い位置に見られていた》(p.316)と書いているのはさすがですね。ストーリーが熱狂的なホームズファンとの事実上の共作だったということも解説で初めて知りました。 |
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