■シリウスの道〈下〉 (文春文庫)
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: 藤原伊織ゆえ星4つ 作者が藤原伊織でなければ星5つとしたところだ。 しかし、藤原伊織のクオリティはもっと高いはず。 物語のいくつかの柱がもっと密に絡み合うことを期待したのは、厳しすぎるか。 なんかあっさりしかもきれいにまとまりすぎたという気がする。 とはいえ、エンターテイメントとしての出来は無論いい。 人物が書けているから、多少の強引さもそんなに気にならない。 非常に引き締まった小説である。 老若男女を問わずおすすめの小説である。きっと楽しい時間となるはずである。 溜飲が下がらない 冒頭シーンからラストにいたるまで、緊張感と疾走感を失わず一気に読ませる力作であると思う。 主人公辰村の過去と広告業界の内幕の絡ませ方も、申し分なく面白かった。 ただ、藤原作品を読んでいつも思うことだが、ラストを余韻ととるか後味と取るかで微妙に評価が分かれるのではないかと感じた。 辰村の期待に、驚異的な努力で見事に応えて見せた戸塚青年の処遇に納得できない感が残ってしまったのが非情に残念だった。 読み終わって、よかったとホッと感じられるものがあってこその余韻ではないのだろうか。 今回に限らず、藤原作品のラストには微妙に溜飲が下がらない感がのこることが多い。 この作品も評価は文句なく星5つとしたいところなのに、ラストの後味が今ひとつすっきりしないせいで一つ脱落してしまった。 男の理想像 テロリストのパラソルをはじめ、著者の書く主人公は格好いい。男がこうありたいと望む理想像だ。 物語中の言葉にも考えさせられるものがある。 ・背筋を伸ばせ胸を張れ。 ・職業に貴賤はないがプロと素人はいる。 ・省略とは重要な能力。 ・満足に自己満足以外のものがあるか。 ・やっかいに利息はつきものだが複利のケースがある。 広告業界を題材にしたビジネスのやり取りも、スピード感があって楽しめた。力作である。 そうか。そういう男か。そら良かった 大東電気のプレゼンの準備を進める中、もうひとつの大手取引業者「オードリー化粧品」のCMタレントの不祥事が起こり、立花部長はそちらの専任と成らざる得なくなる。 辰村は幼馴染の勝哉を自分で探しはじめるが、途中で思わぬ障害が入る。 部下の戸塚は目覚しい成長を見せはじめる。 社内に怪文書が流れるなど、次々と障害が入ってくるなか、京橋十二営は大東電気のプレゼンテーションの準備を進める。 競合のプレゼンテーションだけでもワクワクする展開があるのですが、辰村の幼馴染の行方、そして、社内の派閥人事のよこやりなど、次々と話が展開して最後まであきません。 一級の作品 2006年度版このミス10 6位。 2005年文春ミステリーベスト10 7位。 大手広告代理店の副部長、辰村がこの作品の主人公である。 25年前の大阪で友人明子のためにおこした事件とそれに関連した脅迫事件を軸に、新規ネット証券会社のCM獲得のための活動、女性上司との恋、新入社員の成長をうまく絡めて、一級の作品に仕上げている。 作者が広告業界出身のせいか、その内幕を読むだけでも十分に楽しめる作品である。一方、作品の前半部分では一般人にはなじみの薄い広告業界用語が登場人物の説明無くぽんぽん使われており、内容をつかむのがすこし難しかった(なぜか作品の途中からこの問題は解消する) 作品のエンディングもありきたりの終わり方でないのがよい。 |
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