■匂いの帝王
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香りの愉しみ、匂いの秘密 「匂いの帝王」が5つ星で評価する!世界香水ガイド☆1437 匂いのエロティシズム (集英社新書) 「におい」と「香り」の正体 (プレイブックスインテリジェンス) フレグランス―香りのデザイン ???ルカ・トゥリンという男は香りと神秘的な関係をもっていた。彼はパトリック・ジュースキントの小説『Perfume』(邦題『香水―ある人殺しの物語』)の主人公にもたとえられてきたが、彼にまつわる物語は実話であるだけに、もっと強烈な印象を与える。彼は自分のすぐれた才能を活用して、人体に関する最後に残された大きな謎のひとつに取り組んだ。それは人間の鼻はどのように機能しているかという問題だった。 ???世界で最も洗練された香水からパリの地下鉄の車内の空気まで、ルカ・トゥリンはどんな香りの成分もかぎ分けることができる。突出した科学者である彼はかつてまったく関係のない分野で働いていたが、香水を蒐集(しゅうしゅう)する趣味があった。彼はたわむれに世界の香水に関する論評集を出版し、狭く閉鎖的な香水製造業界に途方もない打撃を与えた。このルカ・トゥリンという男はだれなのか、と香水業界の人々は知りたがった。そして彼がどうしてこれほどまでによく知っているのかといぶかった。閉鎖的な業界の扉はルカ・トゥリンに開かれ、彼はある事実を発見してひどく驚いた。世界のだれひとりとして嗅覚の働きを知らない、ということを。実質的に美化された試行錯誤に等しい方法で行われる香りの製造に、何十億ドルもの金が費やされていたのである。 ???その他すべて人間の感覚の秘密を解き明かした研究は、莫大な富は産まなくとも、ノーベル賞へとつながった。嗅覚だけが特別なはずはないとルカ・トゥリンは考えた。そこで彼はこの大問題に人生を捧げて取り組んだ。そして最終的に彼はその謎を解いたようだ。しかし莫大な利益がおびやかされ、名声は危機に瀕し、ルカ・トゥリンはこの問題が一筋縄ではいかないことを知る。 ???すぐれた書き手である著者のチャンドラー・バールは、人間の嗅覚の仕組みを解き明かそうとするルカ・トゥリンの挑戦を4年間にわたって記録した。その結果として誕生した本書は、われわれの口から目にかけてのエリアに関する考え方を変え、われわれの人生を支配するその奥深い秘密に迫る魅力的な作品となった。
【匂いの帝王】を
購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: 天才的な嗅覚と表現力を持つ科学者ルカ・トゥリンの半生を綴った科学ノンフィクション。 香水ガイドブックを著すほどの香水マニアであったことから、香水・香料業界と深く関わり、そこから嗅覚機構の研究へと進み、画期的な新説を打ち立てたルカ。しかしそこは100年来の矛盾に満ちた定説に縛られた学界・業界による固く閉ざされた世界だった。 文章表現は、匂いの表現から分子機構、人々の振る舞いまでに比喩的な形容が多用されており、翻訳文であることと相まって慣れるのに苦労する。しかし内容は、それを乗り越えて余りある興味深いものだった。 本書の読みどころは3つあると考える。 @多様な匂いの表現。古今の名香水(らしい)の特長も様々な秘話とともに語られている。香水マニアにとっては堪らないだろう。 A嗅覚機構解明のプロセス。貪欲なまでに生物・物理・化学の領域を自由に飛び越えながら匂いを識別する新たなモデルを構築するルカ。高校〜大学教養程度の知識があるとより楽しめそうだ。 B古い体制・有力者たちとの格闘。研究者としての実績がほとんどないルカの説を、過去から守ってきた定説や利権を脅かされるとして、頭から拒絶し黙殺する学界・業界の大物たち。その中で苦闘するルカの姿やキャラクターが魅力的である。 嗅覚は五感の中でも最も研究が遅れている知覚であり、本書内でも論争は決着せず、最終的に中途半端な締めになってしまったのが惜しまれる。 なお本書が出版された(原著2002年、邦訳03年)直後の2004年のノーベル生理学・医学賞を、「匂い受容体および嗅覚システムの組織化の発見」として、嗅覚研究の第一人者であるリチャード・アクセルとリンダ・バックが受賞した。彼らは本書の中で、ルカの説と真っ向から対立し、力で否定し黙殺した人物としても登場する。 こういった展開からも、本書の続きをぜひ読みたいものである。 いろいろな意味で面白い 本書は匂いについて標準的な説とは異なる説を唱えたルカ・トゥリンという学者が研究を進め ていく過程を経時的に追っていくドキュメンタリーのような話です。 彼の破天荒な知的探求や匂いに関するさまざまな話、思い入れなどがありますが、中でも面 白いのが、標準的な説を唱える学者たちとの対決の中でいかに彼が辛酸をなめさせられたかの 話で、論文を読んでもないのに批判して、批判するなら論文を読んでくれというと読む時間が ないの一点ばりで電話を切る学者、ネイチャーに一年も論文を保留されたあげくリジェクトさ れる話、一方ではBBCの番組や学会での活躍の克明な描写など、読んでて面白かったです。 全く、標準説の科学者はろくでもないやつばっかりだな、というお話なわけですが、実は冷静 に読めばわかるように、そして、著者も気づいている通り、トゥリンという学者も実はその上 をいく存在です。自説に不都合な論文はろくに読みもせず、棚にしまいずっと封印してたとか 、企業と組んで自説の予測が完全に外れたときには、それを素直に受け入れず、各地に電話 でどなりこんでまわったり、実験の手続きはいい加減、匂いに関する自分が気に入らない説 (とくに匂いと性を結びつける話)は、もう標準説の学者以上に相手にもしないという姿勢。 と常軌を逸しています。 著者の言っている通り、反対意見の人の言い分をまるで載せず、主にトゥリンの言い分どお り載せてこれなんだから、あまり話は鵜呑みにしないでおくのが賢明だなとは思いました。 ほか、同じ分野の人が物理や化学にうとく、トゥリンの話にまるでついていけない一方、彼が その知識と匂いへの愛着を生かして創造的な説を唱えたという点が興味深いなと思いました。 2004年度ノーベル生理学・医学賞 2004年度のノーベル医学・生理学賞が嗅覚の解明を行った 米コロンビア大のリチャード・アクセル教授(58)と 米フレッドハッチンソンがん研究所のリンダ・B・バック博士(57) に送られることが発表されました. 授賞理由は「におい受容体と嗅覚システムの発見」 この本で紹介されているルカ・トゥリンとは別の人ですが,今まで解明されてこなかった嗅覚の仕組みを 本自体の評価としては,かなり読むのに疲れます.
冗長な記述だがつまらないことはない 匂いについてちょっと調べていたので読みました。 しかし、匂いの学術的成果を読みとろうとすると、 電子メールのやりとりなどがなんとも冗長な記述で 読んでいて疲れます。 しかし、研究者の研究生活ドキュメントとして読めば それはそれで面白く、論文に発表するときには殆ど カットされてしまう苦労話、発見の瞬間、大学職員 や論文審査員との確執などは面白い。 天才肌の大学の先生など、そういえばこんな人もいた かなあ、など思い当たることもあります。 結局匂いの研究ははかどっていない。匂いの「原色」 が見つからないせいだが、10種くらいのにおいで 代用するという研究もでており、これから研究が進む と思い、匂いに注目しています。 匂い・香りに携わる人全てに 天才的科学者、ルカ・トゥリン。 彼はまた匂いの表現の天才でもある。 日常的にある様々な匂いは意外に表現が難しい、と言うことをこの本から私は知った。 そしてまた匂いと言うものが、私達の生活の中ではいかに重要なものなのかも知れた気がする。 目で見えるものを大事にしがちな現在において、不確定な(主人公ルカにとっては不確定でないのかもしれないが。)「匂い」を題材にしたこの本はとても新鮮であった。 多少化学的な知識があるとさらに読みやすいであろうが、もたなくても十分に読める本であると感じる。 |
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