■シャドウ・パペッツ (ハヤカワ文庫SF)
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: 恐怖の大王アシル ぺトラとビーンとヘゲモンピーターとその他の人々のその後。アシルとの対決に決着がつきます。今回面白かったのはエンダーのゲームでは(エンダーにとって)ただ邪悪で恐ろしい存在だったピーターが、大人になって、かえってまぬけでかわいい、と感じられる所がある点です。ピーターのマム、テレサは相変らずピーターを愛してるんだけど、ピーターの為ならなんでもやる究極の合理主義。あんがいピーターのあの性格は母親から受け継いだものなのではないかと思いました。アシル本人の姿はあまり出てこないのですが、彼の能力は相変らず。作者はアシルをとても悪人扱いしてるけど、しかしアシルって、ある方面の考え方を突き詰めていけばああなる、ってことで、そんなに悪い人だと思えないんだけど。自分はアシルの考え方を理解できるし、ああいうやり方をしなければ生きてこられないような環境にある人ってのもいると知っています。 アシルとビーンどちらもとても頭がいいんだけれど、両者は決定的に頭脳労働能力の使い方が違うのですね。アシルは別バージョンのビーンっていうか。 ビーンとアシルの違いが何かといったら「優しい」人かどうかということかもしれません。そして本当の優しさというのは「愛されて」こないと育たないものだと思うので、ビーンはカーロッタに「愛されて」きたからそこが、どうやら人から愛されてきた経験のないらしいアシルと違う点なのかも。その経験があるかないかにより両者の判断と行動に違いが表れているのかもしれないと思いました。 今回は本が上下巻に分かれていません。この内容だと上下巻に分けてしまうと、中だるみしてしまったり、途中で退屈だと感じてしまう可能性が出てくると思います。この本は一冊にまとまっていて、そこがよかったと思います。 「アントンの鍵」という呪縛 戦闘を「圧倒的な新兵器」や「スーパーヒーローの活躍」ではなく、あくまで合理的な心理戦や駆け引きで描いたところが「エンダーのゲーム」の魅力の一つであった。 前作「シャドウ・オブ・ヘゲモン」ではその辺りがやや散漫であったのに対して、本作では後半のイスラム教国軍対中国軍戦や中国占領下インドにおけるヴァーロミの作戦など、いづれも「ゲーム」を彷彿とさせるスリルが復調している。 エンダーの兄であり、ヘゲモンとなったピーターはというと、前作よりも更に「株価下落」! 一方で、本来の主役ビーンは宿敵アシルといよいよ対峙するわけだが、むしろ己の運命である「アントンの鍵」の暗い影との葛藤の方が中心となったためか、あまりこれまでのように活き活きとは描かれていないのが若干残念でもある。 |
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