■ひまわりの祝祭 (講談社文庫)
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購入、もしくは詳細を知っている方など、一般のアマゾン利用者より寄せられた感想。 総合平均おすすめ度: 妻への愛は本物 世捨て人となって生きる気力を亡くしていた男のもとに、昔の同僚が訪れるところから事件が始まっていく。ストーリはいつも通り読みやすくページ数が多かったにも関わらず引き込まれた。お金に執着がなく面倒なことを嫌う男だが、面倒に巻き込まれるのを受け入れたのは妻の自殺の真相を究明したかったからであり、妻への愛は本物だったと思う。妻の自殺の真相が意外と単純だったのはがっかりだったが、最後に絵を燃やしてしまうのはなくなった妻と妻に似た不幸な女性への送り火ということでよかったと思う。 読後は不満が残る この作品の柱は二つ。妻の自殺の真相と、名画「ひまわり」の8作目の存在だ。 後半でもっとこの二つが絡んでくるのかと思ったが、ずっと平行線のままだった。 8作目の「ひまわり」がなぜ世の中に出てこなかったのか、その理由もすっきりと しない。ストーリーもそれほど盛り上がるわけでもなく、淡々と展開されていく 感じだった。登場人物の描写がもう少しあれば、ひとりひとりの個性がもっと見えて くるのではないだろうか。結末も物足りない。想像はついたが、もっと別の結末を 考えてもよかったと思う。最後まで飽きずに読めることは読めるが、読後はいろいろな 不満が残る作品だった。 主人公のクールさに感銘 読み始めてから、主人公の周りに起こる展開がスピード感溢れ一気に読める作品です。 登場人物も個性的ですが、何より主人公のクールさに小生は惹かれました。 流石、伊織氏の作品です! ラストへの違和感 この作品は、推理小説としてみれば完成度の高いいい作品だと思う。 主人公の男性が大人になりきれていないなど、読む人によって多少好みは別れるかもしれないが、それでも読む物をぐいぐいと惹きつけてやまない力がある。 ただ、どうしてもラストが納得できなかった。 確かに、人の命より大切な物など、この世に存在しないとは思う。 だからといって、それ自身にはなんの罪科もない「文化遺産」に対して、仮にも美術を志したことがあるはずの主人公の決断はあまりにも軽率で独り善がりだったのではないかと感じた。 最後のページで唖然としたまま放り出されてしまったせいか、読後感が今ひとつすっきりしなかったのが残念でならない。 ラストシーン、作者自身も消化しきれないまま書いてしまったのではないか、そんな風にも感じてしまった。 愛すべき「ワンパターン」 97年度版このミス30位 97年の初読の際にはそれほど印象に残らなかったのだが、あらためて読み直してみると、なかなかよい。500ページ強の作品だがグイグイと作品に引き込まれた。 この作品は作者の初期の作品であるが、この作品にも見られる、「大人になりきれない主人公(男性)」と、「気が強く、主人公より年下でありながら、主人公を最も理解し、温かく見守り続ける女性」という登場人物の組み合わせは、この後の作品にもしばしば見ることができる。「ワンパターン」と見る向きもあるかもしれないが、ここまで徹底しているのだから、作者が確立した「作風」として理解したいところだ。少なくとも、私にとっては、愛すべき「ワンパターン」である。 |
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